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清潔な町

by yae

昔考えた話を時々思い出す。
また使うためだったり、もう使えないなとか、理由はまちまちだけど、大体は理由もなく懐かしんでる。
小学校前後から思いつくまま無尽蔵にネタを出して、果てしない量を描き散らしていたので、今それらの過去フォルダ漁ろうと思うと本当…………量が。あれなので…………気合い入れて取り掛かると疲れるし、ゆるいぐらいでいいのかも。

ネタを温めたり埋める理由は人それぞれだけど、私自身はよく身の丈に合わないからと放置してた。絵描くのも話書くのも、言い回しも。タイムカプセルみたいな感覚だったんだろうな。開けるの怖すぎるからやめろとは思うけど、当時挑戦したら中途半端にして放り投げそうなとこあったし判断としては間違ってもなかったのかもしれない。主に中学生の時によくくりかえしてた。

そのネタのタイムカプセル製造の最盛期に作ったものの一つが「清潔な町」というんだけど、なんか今とカラーが変わらなくて興味深い。
全く別の連作の一部で、「清潔な町」は姉弟が町から町へ旅する途中に出くわした一都市の俗称。
その土地に住む人々は明るく朗らかで、皆一様に幸福な顔をしている。町にはチリ一つなく、見渡す限りどこもかしこも美しい。旅人として訪れた姉弟ももちろん歓迎するし、穏やかながら栄えている。この町の人に不幸な人はいない。
この町の人には。
人も景色も美しい町だけど、唯一外部からきて住み着こうとする人達だけには厳しいという特徴があった。
いかなる理由があろうと徹底的に取り除く。時には目を覆うような対応もするけれど、それは町の自浄作用だから誰も止めないし、機能としては正常だった。
そんなわけで、いつの頃からか町の外の人たちは、そこを「清潔な町」と呼ぶようになったんだそうな。

漫然と姉弟が景色を眺め、感じ、そして通過していく話だったから、この町の話はここで終わり。
干渉はしない、その土地を外の価値観で変えようとはしない。そんな力もない二人がただただ世界を眺めて歩くという観察日記に近い話たちだった。
個人的には気に入っていたし、今も機会があれば描きたいと思う。このテイストで連作描くとなったら結構大変かもしれないけど、描きではありそう。

振り返ってみると、自分は中学生の頃から思考が変わっていない。
物の見方も案外そのままかもしれない。こんな中学生いやだわ、よく中学生らしくないとは言われてたけど。いやでもある意味斜に構えてて年相応と言えなくも…(厨二病絶頂期)
オチもないままにただの思い出話。
つらつら


yae
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